糖尿病
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疫学
80歳一般地域住民における糖尿病と骨粗鬆症の生命予後への影響
園木 一男邵 仁浩濱嵜 朋子秋房 住郎福原 正代粟野 秀慈安細 敏弘
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2018 年 61 巻 11 号 p. 757-764

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抄録

日本人一般地域住民における80歳高齢者の生命予後に対する糖尿病と骨評価指数(QUS法のStiffness値)の影響を明らかにするため,福岡県北九州市近郊に住む80歳519名で12年間の生存期間と死因(全死亡,肺炎死,循環器死,悪性腫瘍死)を糖尿病なし+Stiffness高値群(I群,n=334),糖尿病なし+Stiffness低値群(II群,n=129),糖尿病あり+Stiffness高値群(III群,n=48),糖尿病あり+Stiffness低値群(IV群,n=8)の4群で比較した.Kaplan-Meier法では,全死亡,肺炎死,悪性腫瘍死において,I群に対しIV群の累積生存率が最も低かった.Cox回帰分析では,I群に対しIV群のハザード比は全死亡で3.39倍,肺炎死で6.14倍,悪性腫瘍死で5.04倍であった.骨評価指数の低下と糖尿病は独立に,そして相加的に生命予後に影響すると考えられた.

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© 2018 一般社団法人 日本糖尿病学会
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