糖尿病
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コンセンサスステートメント
緩徐進行1型糖尿病疑い例への治療介入に関するステートメント
1型糖尿病における新病態の探索的検討委員会島田 朗川﨑 英二阿比留 教生粟田 卓也及川 洋一大澤 春彦梶尾 裕小澤 純二高橋 和眞中條 大輔能宗 伸輔福井 智康三浦 順之助安田 和基安田 尚史今川 彰久池上 博司
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2023 年 66 巻 12 号 p. 807-814

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抄録

改訂された緩徐進行1型糖尿病(SPIDDM)の診断基準(2023)で,緩徐進行1型糖尿病(SPIDDM)と診断された症例はインスリン治療を行う.緩徐進行1型糖尿病疑い例は,インスリン非依存状態にあることから,より柔軟な治療選択が可能であるが,SU薬の使用は避ける.インスリン治療は内因性インスリン分泌能が保持されるとのエビデンスがあるが,必ずしもすべての症例にインスリンを早期から使用するべきというエビデンスはない.DPP-4阻害薬,BG薬については,治療選択肢となり得る.その他の血糖降下薬については,今後の検討課題である.いずれの薬剤を選択した場合でも,経時的に膵β細胞機能を評価し,慎重な経過観察を継続することが望まれる.内因性インスリン分泌の低下が疑われる場合には,速やかにインスリン治療を導入するなどの対応によって,インスリン依存状態への進行抑制に資する治療への変更が望まれる.

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© 2023 一般社団法人 日本糖尿病学会
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