糖尿病
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糖尿病における経口血糖降下剤減量の試み
斎藤 毅佐藤 徳太郎国分 勝伊藤 正秋井上 美知子斎藤 和子吉永 馨
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1978 年 21 巻 12 号 p. 1041-1046

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抄録

経口血糖降下剤服用により, 約1年以上低血糖をみず, 血糖のコントロールが良好であった22例の外来通院糖尿病患者に経口剤を減量し, その経過を観察した.
1。経口剤減量前にFBSがJoslin clinicのMarbleの基準に従い, good controlであった群: 18例あり, 平均年齢は62.3歳で, 罹病期間は平均8年10ヵ月であった.経口剤減量前の観察期間は平均11.8ヵ月で, 減量後の観察期間は平均2年であった.経口剤は減量前投与量の平均65%減量した.減量後もgoodcontrolであった例は78%で, fair contro1となった例は22%であり, poorcontro1となった例はなかった.減量前の肥満度は減量後のコントロールに影響はなく, 減量前後の体重減少の程度も減量後のコントロールに影響がなかった.減量前のFBSの平均値は減量後, good control群で有意に低値であった.減量後, 血清脂質の増加は認められなかった.糖尿病性網膜症と尿蛋白は経口剤減量前後でほとんど変化は認められなかった.
2.経口剤減量前にFBSのコントロールがほぼ良好であったが, 前記の基準では, fair contro1となる群: 4例あり, 平均年齢は66歳で, 罹病期間は平均8年8ヵ月であった.経口剤は減量前投与量の平均35%減量した.経口剤減量後もfair controlのままであった例は2例, poor controlとなった例は2例であった.経口剤減量後の血清脂質に明らかな影響はみられなかった.

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