糖尿病
Online ISSN : 1881-588X
Print ISSN : 0021-437X
ISSN-L : 0021-437X
サイロキシン投与ラットにおけるインスリンおよびグルカゴン反応
池田 匡浜崎 尚文徳盛 豊武田 倬富長 将人真柴 裕人
著者情報
ジャーナル フリー

1981 年 24 巻 6 号 p. 649-654

詳細
抄録

甲状腺ホルモンの膵内分泌機能におよぼす影響を検討する目的で, 14日間にわたりL-サイロキシン (80μg/day) を腹腔内注射したラットを用い, 経静脈ブドウ糖負荷試験 (IV-GTT), アルギニン負荷試験 (ATT) および摘出膵を用いた灌流実験を施行し, インスリンならびにグルカゴン反応を観察した.
IV-GTTにおいて, 耐糖能障害はみられなかったが, インスリンは低反応を示し, ATTでのインスリンは高反応を示した.しかし, 灌流実験においては, ブドウ糖やアルギエンに対するインスリン反応には変化がみられなかった.一方, グルカゴンの反応には, in vivo, in vitroいずれにおいても著明な差は認められなかった.
以上より, サイロキシンは, 生体においてインスリン分泌に強い影響力を有しているが, グルカゴン分泌にはそれほど影響を与えないものと思われた.

著者関連情報
© 社団法人 日本糖尿病学会
前の記事 次の記事
feedback
Top