糖尿病
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インスリン依存性糖尿病患者における膵ラ氏島抗体を中心とする免疫学的考察
長岡 研五井村 裕夫久野 昭太郎
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1982 年 25 巻 3 号 p. 175-180

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抄録

発症直後のインスリン依存性糖尿病患者の血中には膵ラ氏島抗体 (ICA) が高率に証明される.ICAは間接免疫螢光法により証明されるが欧米で報告された白人のICA陽性率は, Pima Indians, ナイジェリア人, 米国黒人などのICAの陽性率に比し明らかに高い.本報は白人および日本人のインスリン依存性糖尿病患者それぞれ150名, 149名を対象としICAを検索し, 同時にHLAや抗甲状腺抗体, 抗胃壁細胞抗体等との関係をみた.
その結果, ICAは罹病期間1年以内の白人では55%, 日本人では16.2%に認められ両群には有意差が認められた.抗甲状腺抗体の陽性率では両群に有意差は認められなかったが抗胃壁細胞抗体については白人の方が有意に高い陽性率を示した。また日本人ではICAと特定のHLA抗原との間には相関関係は認められなかった.

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