糖尿病
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インスリン非依存性糖尿病者におけるChlorpropamide Alcohol Flushing Testについて
及川 登阿部 隆三後藤 由夫
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1982 年 25 巻 3 号 p. 205-211

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抄録

Chlorpropamide alcohol flushing (以下CPAF) テストの有用性を血管障害の点から検討した.インスリン非依存性糖尿病者100例に, sherry40ml単独とchlorpropamide250mg服用12~18時間後にsherry 40mlを飲ませ, 顔面紅潮および額皮膚温上昇の有無からCPAF陽性, 陰性を区別した.なおsherry単独で顔面紅潮がみられた21例は今回の対象から除外した.CPAF陽性者は79例中46例58%で, 陰性者は33例42%であった.CPAF陽性群は陰性群に比べて, 糖尿病性網膜症や腎症の発生頻度が低く, この傾向は罹病期間が長くなるにつれ有意となった.しかし, 細小血管症の発症に関与すると思われる血糖, 脂質, β-Thromboglobulin, β-N-acetylglucosaminidase活性は両群で差がなく, 50gGTT時のインスリン反応も両群とも低反応であった.CPAF現象は細小血管症の発症および重症化を推測する指標となりうる可能性が示唆される.

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© 社団法人 日本糖尿病学会
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