糖尿病
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Radioimmunoassayによる血中Gliclazide濃度の測定 (第1報)
基礎的検討と静注後の血中動態
梶沼 宏市川 勝之赤沼 安夫小坂 樹徳葛谷 信貞
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キーワード: 静注後の血中動態
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1982 年 25 巻 8 号 p. 869-875

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抄録

血中gliclazide濃度を測定するために, そのmdioimmunoassay (RIA) について検討した.
gliclazide分子のazabicyclooctyl環部分を修飾して, これにウシ血清アルブミンを結合させたものを抗原としてモルモットを免疫し, 抗血清を作製した.この抗血清はtolbutamideと6.6%, chlorpropamideと13.5%の交差反応性を示したが, gliclazideの代謝物や他の経口糖尿病剤とはほとんど交差反応性を示さなかった.必要検体量は10μl, 最小検出濃度は0.25μg/ml, intra-, interassay C.V.はそれぞれ5%, 6.9%であった.添加したgliclazideの回収率は97.9土4.9%であった.反応は15分以後plateauに達したが, incubation timeとして2時間を採用した.
RIAによる測定値はgas-liquid chromatographyによる測定値とよく一致した (r=0.994).
以上のようにこのRIAは, 感度, 精度, 特異性, 再現性の点ですぐれており, 検体量が少量ですみ, 簡便, 迅速に測定できる利点を有しており, 臨床応用に適していると考えられる.
正常イヌ6頭にgliclazide 10mgを静注すると, 10分で頂値に達したのち急速に減少する第1相 (半減期14分) と, これに続いて緩徐に減少する第2相 (半減期11.6時間) が認められた.

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