糖尿病
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NOD マウスの膵組織アミラーゼ活性
江本 正直木村 茂松谷 秀俊角谷 佳成中尾 大成中井 一彦宮村 敬
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1985 年 28 巻 5 号 p. 623-628

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抄録

自然発症I型糖尿病のモデル動物であるNODマウスを用い, 3週齢 (膵組織に著変の認められない時期), 5週齢 (膵管周囲に円形細胞浸潤が出現するが, 未だ膵島炎の明らかでない時期), および3~5ヵ月齢 (膵島炎の存在と糖尿病の出現する時期) それぞれについて, 膵組織アミラーゼ活性を, 週齢ないし月齢をmatchさせたICRマウスと比較検討した.NODマウスの膵組織アミラーゼ活性とIRI量は, 3週齢ならびに5週齢では対照のICRマウスとの間に差異が認められなかつた.
一方3~5ヵ月齢では糖尿病未発症群で軽度な低下を, 糖尿病発症群で高度な低下を示した.すなわち膵組織アミラーゼ活性はICRマウスの値を100%とすると, NODマウス糖尿病未発症群57%, 糖尿病発症群11%であつた.
同様に膵組織IRI量はICRマウスの値を100%とすると, NODマウス糖尿病未発症群59%, 糖尿病発症群1.4%であった.
したがつてNODマウスの膵組織アミラーゼ活性の低下は, 膵組織IRI量の低下と膵島炎の存在下では糖尿病未発症時にすでに出現し, さらに糖尿病発症により, 膵組織IRI量の著明な低下とともに, より高度となることが明らかにされた.

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© 社団法人 日本糖尿病学会
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