糖尿病
Online ISSN : 1881-588X
Print ISSN : 0021-437X
ISSN-L : 0021-437X
インスリノーマの部位診断における経皮経肝門脈カテーテル法の有用性について
栗原 義夫熊野 博之牧田 善二中山 秀隆小森 克俊黒田 義彦種田 紳二小野 百合中川 昌一
著者情報
ジャーナル フリー

1985 年 28 巻 5 号 p. 633-639

詳細
抄録

経皮経肝門脈カテーテル法により8名のインスリノーマ患者の門脈系静脈の各所のインスリン濃度を測定した結果, 多発例を含む9個のインスリノーマの位置がその部位での高インスリン値より術前に正しく診断でき, すべて手術にて治癒した.このうち膵血管造影で診断できたものは5個であった.多発例のうち1個は膵血管造影で造影されたが他方は造影されなかった.膵血管造影陰性のものは術中の触診でも極めて発見しにくいものが多かった.
経皮経肝門脈カテーテル法による門脈系静脈のインスリン濃度測定は安全で信頼性のあるインスリノーマの術前部位診断法であり, 膵血管造影陰性例はもちろん, 陽性例においても正確な部位診断のために行うべき有用な方法であると思われる.

著者関連情報
© 社団法人 日本糖尿病学会
前の記事 次の記事
feedback
Top