糖尿病
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肥満ラット脂肪細胞のインスリン抵抗性について
Insuln-sensitive Phosphodiesterase活性化系による分析
鈴木 隆牧野 英一金塚 東栗林 伸一橋本 尚武吉田 尚
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1985 年 28 巻 8 号 p. 919-926

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抄録

週齢のラット (以下コントロール群と略す) 及び32週齢のラット (以下肥満群と略す) 副睾丸脂肪組織の脂肪細胞を用いて, インスリンの膜結合型low Km cyclic AMP phosphodiesterase (以下PDEと略す) 活性化系に及ぼす効果につき検討した. 肥満群におけるPDE活性化は0.1~30nMのインスリン濃度においてコントロール群に比し有意に低下していた (P<0.001). インスリンに対するPDE活性化の用量一反応曲線は両群で共に上に凸の2相性曲線となった. 肥満群の曲線は右ヘシフトしており, そのhalf maximum stnulatnは難巴満群で0.7nM, コントロール群で0.17nMであり (P<0.001), 肥満群でインスリン感受性は著明に低下していた. 基礎活性値に対するPDE活性化の最大反応も肥満群で著明に低下していた. 又両群の脂肪細胞を125I-インスリンと共に24QC, 1時間インキュベートして得られた特異的インスリン結合はコントロール群で4.836, 肥満群では13%であり, Scatchard plotより肥満群における特異的インスリン結合の増加はインスリンレセプター数の増加によることが示唆された. これらの結果より, 肥満ラット脂肪細胞ではPDE活性化系のインスリンに対する感受性及び反応性の低下がみられ, この障害はpostrcceptordc驚ctsに起因するものであると考えられた.

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© 社団法人 日本糖尿病学会
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