糖尿病
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Aclatonium Napadisilateの膵内外分泌刺激作用
ラット摘出膵灌流におけるInsulin放出および膵外分泌刺激の検討
藤井 正俊大槻 眞中村 隆彦岡林 克典谷 聡藤澤 貴史小出 亮馬場 茂明
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1989 年 32 巻 4 号 p. 237-242

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抄録

消化管機能賦活剤として臨床的に用いられているaclatonium napadisilate (AN) の, insulin放出および膵外分泌に及ぼす作用を, ラット摘出膵灌流標本を用いて検討した.ANは, 0.1μM以上の濃度でinsulin放出刺激作用を示し, 1.0μM以上では膵外分泌を刺激し, その膵内外分泌刺激作用はAN濃度依存性に増強した.さらにANのinsulin分泌刺激作用に及ぼすglucoseの影響を検討したところ, ANによるinsulin分泌はglucose濃度の上昇にしたがって増加した.
ANのinsulin分泌および膵外分泌刺激作用はムスカリン受容体拮抗薬であるpirenzepineで抑制されたが, cholecystokinin受容体拮抗物質であるproglumideでは影響を受けなかった.これらの結果はANがムスカリン受容体を介してinsulin放出ならびに膵外分泌を刺激することを明らかにした.

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© 社団法人 日本糖尿病学会
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