糖尿病
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糖尿病患者の血清Mg, 尿中Mg排泄能およびMg負荷試験による貯留率と治療による変化
板橋 秀雄佐藤 晃竹村 喜弘
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1989 年 32 巻 4 号 p. 243-249

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抄録

糖尿病患者のMg平衡を知る目的で血清Mg, 尿中Mg排泄能, 尿中β2-microglobulin (β2MG), NAG, LAP, Mg負荷試験による貯留率を治療前後で測定した.その結果糖尿病群で血清Mg低下, 尿中Mg排泄量増加, 尿中β2MG, NAG, LAPの増加を認め治療後に血清Mg上昇, 尿中Mg排泄量低下, 尿中NAG, LAPの減少を認めた.FBGと腎Mg排泄能, NAGと腎Mg排泄能には有意の正相関を認めた.治療法別ではinsulin群で治療後の血清Mgの上昇を認めず, 腎Mg排泄能にも有意な変化はなかった.Mg負荷試験では治療前には貯留率に統計的な差はなかったが, insulin使用群では治療後貯留率の有意な上昇が認められたことよりinsulin治療により一時的にせよ血清Mgの低下が促進されることが示唆された.

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© 社団法人 日本糖尿病学会
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