糖尿病
Online ISSN : 1881-588X
Print ISSN : 0021-437X
ISSN-L : 0021-437X
局所的特発性筋梗塞 (Focal Spontaneous Muscle Infarction) を呈したインスリン非依存性糖尿病の1例
村上 透奥 淳治早川 富雄杉本 恒明
著者情報
ジャーナル フリー

1989 年 32 巻 4 号 p. 285-290

詳細
抄録

われわれは52歳男性インスリン非依存性糖尿病の右大腿部に生じたfocal spontaneous muscle infarctionと思われる1症例を経験した.糖尿病罹病歴10年, 治療は食事療法, 網膜症 (+), 神経障害 (+), 昭和62年2月中旬両下肢に虚血によると思われる冷感, 痛み出現, 下旬改善.3月10日右大腿部筋肉の痛み, 15日腫瘤 (10×13cm) に気付き来院安静にて3カ月後腫瘤の完全消失臨床経過とCT所見によりfocal spontaneous muscle infarctionとそれに続発した血腫と診断された.Focal spontaneous muscle infarctionの成因は不明であるが, 文献上は病理所見上病変部筋肉内のsmall arteryないしcapillaryの広い範囲の血管に硬化性変化を認めそれが重要な因子であると考えられている.本症例は生検は行われなかったが, CTで同様な病変部筋肉内血管の変化を認めた.

著者関連情報
© 社団法人 日本糖尿病学会
前の記事 次の記事
feedback
Top