糖尿病
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インスリン非依存性糖尿病におけるアポリポ蛋白B-48含有リポ蛋白代謝
血糖コントロールの影響
高井 博正
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1990 年 33 巻 3 号 p. 191-197

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抄録

インスリン非依存性糖尿病 (NIDDM) 患者において, 血糖コントロールのカイロミクロンレムナント代謝へ及ぼす影響を小腸起源のアポリポ蛋白 (アポ) B-48を指標として検討した. トリグリセライドー多含有リポ蛋白 (d<1.006g/ml) ののアポBイソ蛋白を0.1%SDS-3.5%ポリアクリルアミド電気泳動法で分離し, アポB-48の総アポBに対する%(B-48比) を計算した. 40例のNIDDM患者のB-48比は3.9±1.4%(平均±SD) で年齢を合致させた健常人の2.3±1.0%に比して有意 (P<0.001) に高値であった.B-48比とHbA1とは正相関を示した (r=0.42, P<0.01). 別の血糖コントロール不良の27例のNIDDM患者を4週間治療し, HbA1の減少 (前12.3±2.6, 後10.7±1.9%) に伴ってB-48比は前4.4±1.8, 後3.2±1.3%と有意 (P<0.001>) に低下した.
以上から, 血糖コントロールがアポB-48含有カイロミクロンレムナント代謝の調節に一定の役割を果たしていることが推察された.

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