糖尿病
Online ISSN : 1881-588X
Print ISSN : 0021-437X
ISSN-L : 0021-437X
NIDDMモデルラット肝細胞におけるケトン体産生能
青木 孝彦
著者情報
ジャーナル フリー

1990 年 33 巻 3 号 p. 205-211

詳細
抄録

NIDDMにおける肝ケトン体産生の特徴を明らかにする目的で, 生後2, 5日のラットにストレプトゾトシンを腹腔内投与してNIDDMモデルラットを作製し (STZ2群, STZ5群), 対照群, STZ静脈内投与によるKETOTIC群と単離肝細胞におけるケトン体代謝を比較した.ケトン体産生の基礎値は対照群, STZ2群, STZ5群, KETOTIC群の順に上昇し (11.7±0.98, 14.9±0.72, 16.0±0.45, 22.8±2.32nmole.pal/mg.prot/hr), 肝グリコーゲン含量, 血中IRIに逆相関し, STZ2群, STZ5群は対照群とKETOTIC群の間に位置した, KETOTIC群以外ではケトン体, ブドウ糖産生はグルカゴンにより亢進した.
これらのことは, 対照群, 軽症糖尿病群, 重症糖尿病群肝細胞におけるケトン体代謝の病態は連続し, NIDDMの血中ケトン体高値には産生能の亢進, ホルモンによる刺激が一部関与していることを示している.

著者関連情報
© 社団法人 日本糖尿病学会
前の記事 次の記事
feedback
Top