糖尿病
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NODマウス脾細胞における高親和性interleukin 2レセプター発現異常
畑森 信夫
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1990 年 33 巻 3 号 p. 213-221

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抄録

NODマウスにおける種々の免疫異常に, Tリンパ球が重要な役割を果たしていることが示唆されている.そこで, NODマウス脾細胞のマイトゲン刺激に対するinterleukin2 (IL-2) 産生能及びIL-2レセプター (IL-2R) 発現能を検討した.Concanavalin A刺激による脾細胞のIL-2産生能は, 対照のBALB/cマウスに比して10週齢の雌性NODマウスで有意に低下していた.125HL-2を用いたScatchard analysisやcross-linkingstudyにより雌性NODマウスにおいては, マイトゲン活性化脾細胞上の高親和性IL-2R数の有意な減少が認められた.さらにこの高親和性IL-2R数の減少は, Lyt2及びL3T4陽性活性化脾細胞の両者に認められた.このNODマウス脾細胞におけるIL-2産生能及び高親和性IL-2R発現能の低下が, 本マウスにおける自己免疫現象に大きな役割を果たしている可能性が示唆された.

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© 社団法人 日本糖尿病学会
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