糖尿病
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ヒト・インスリンの速効型と亜鉛懸濁製剤およびNPH製剤混合時の血漿遊離インスリン動態よりみたインスリン作用特性の相加作用
浜口 隆博橋本 泰嘉宮田 高雄岸川 秀樹矢野 智彦福島 英生七里 元亮
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1990 年 33 巻 3 号 p. 223-229

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抄録

インスリン頻回注射療法における速効型と中間型インスリン製剤の混合の可否について, ヒト・インスリン製剤を用い, in vitro, in vivoにおいて検討し, 以下の結果を得た.1) in vitro回収実験において, 速効型と亜鉛懸濁製剤混合時混合初期より速効型インスリンの回収率は低値であった.一方, 速効型とNPH製剤の混合時混合2週後においても回収率は良好であった.2) 糖尿病患者において, 速効型と亜鉛懸濁製剤混合注射時 (混合比1: 1) の血漿遊離インスリン値は, 個別注射時に比し有意に低値を示し, 相加作用を認めなかったが, NPH製剤においては, 混合時の相加作用を認め, 混合2週後においても同一の効果を示した.3) 速効型と亜鉛懸濁製剤混合注射時の朝食後2時間の血糖上昇量の総和 (Σ △BG) は, 個別注射時に比し有意に高値を示した.
以上の成績より, ヒト・インスリン製剤混合注射時には, 中間型としてNPH製剤の選択が必要と考えられた.

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© 社団法人 日本糖尿病学会
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