糖尿病
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L-LysineのMaillard反応に及ぼす抑制効果
井垣 直哉山田 浩幸坂井 誠増田 章吾中道 恒雄老籾 宗忠春日 雅人土井 邦絋加藤 博通
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1991 年 34 巻 5 号 p. 403-407

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抄録

Maillard反応は還元糖とリジン残基との間で主として生じる反応である事から, Hysineのglycation抑制作用を検討した.モデル蛋白として牛血清アルブミン (BSA) 及びlysozymeを用いて, glucose単独添加群 (G群), glucose及びHysine添加群 (L群) に分けincubationし, 蛍光強度並びにAmadori化合物 (furosine) を測定し, SDS-PAGE法にてlysozyme蛋白のpolymerizationを検討した.さらにMaillard反応中間活性物質である3-deoxyglucosone (3DG) に対するHysineの作用を検討した.蛍光強度はL群がG群に比べ有意に高値であったが, BSA蛋白に生じたfurosineはL群に比べG群が高値であった.一方, lysozyme蛋白のpolymerizationは, L群に比べG群で進行した。また, 1-1ysine添加によって3DGによるlysozyme蛋白のpolymerizationが抑制された.以上, 1-1ysineはMaillard反応後期段階化合物生成抑制作用を示すものと考えられた.

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© 社団法人 日本糖尿病学会
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