糖尿病
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糖尿病における膵ラ島アミロイド蛋白 (IAPP/Amylin) の血中動態
空腹時および経口ブドウ糖負荷時の反応について
英 肇三家 登喜夫中野 好夫澳 親人江川 公浩西 理宏曽和 亮一岡井 一彦西村 進近藤 漢南條 輝志男
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キーワード: 血中動態
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1991 年 34 巻 5 号 p. 425-432

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抄録

Islet amyloid polypeptide (IAPP) は膵B細胞より分泌されている新しいホルモン様物質であり, インスリン非依存型糖尿病 (NIDDM) の病因及び病態との関連性が注目されている.今回, 我々は糖尿病患者の空腹時および経ロブドウ糖負荷 (OGTT) 時の血漿IAPP値につき検討した.空腹時IAPP値は健常者で24.9±2.0P9/ml (mean±SEM), モル比でインスリン (IRI) の約1/7であり, 肥満者では高値, インスリン依存型糖尿病患者では低値を示した.一方, NIDDM患者では空腹時IAPP値は健常者と差を認めなかったが, IAPP/IRI (またはIAPP/CPR) のモル比が低下しており, IAPPのIRIに対する基礎分泌の相対的低下が考えられた.OGTT時にIRIのCPRに対する相対的な過剰反応を示す肥満耐糖能異常者では, IAPPも同様にCPRに対する相対的過剰反応が認められた.以上より, IAPPはインスリンと同様に糖代謝において何らかの作用を持つことが想定された。

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