糖尿病
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糖尿病患者における朝食後2時間血中C-ペプチド値の臨床的意義
青木 雄次柳沢 康敏矢崎 国彦古田 精市
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1992 年 35 巻 10 号 p. 811-818

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抄録

血清クレアチニン値正常の糖尿病患者を対象に, 朝食後2時間血中C-ペプチド (2h-CPR) 値と他のインスリン分泌能の指標との比較および血糖コントロールまたはクレアチニンクリアランス率 (Ccr) との関係を検討し, 2h-CPR値の臨床的意義について考察した. 糖尿病治療を継続したまま測定した2h-CPR値は, 1日の血清CPR値の総和と良い相関を示し (r=0.90, P<0.001), またグルカゴン負荷6分後血清CPR値とSU剤およびインスリン治療例, とくに2h-CPR値2ng/ml以下の例ではほぼ一致した値を呈した. 血糖コントロール後2h-CPR値は, 食事およびSU剤治療では有意に上昇し, インスリン治療では不変であった. インスリン値を基準とすると, Ccr 80ml/min以下の例ではそれ以上の例に比べ平均20% 2h-CPR値が見かけ上高値をとるものと推定された. このように, 2h-CPR値は日常のインスリン分泌を反映し有用と考えられるが, 血糖状態や腎機能を考慮する必要がある.

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© 社団法人 日本糖尿病学会
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