糖尿病
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ケトアシドーシスを繰り返す若年発症インスリン非依存型糖尿病の1例
檀原 幹生丸山 太郎岩崎 良二鈴木 裕也
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1994 年 37 巻 12 号 p. 915-920

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抄録

症例は19歳女性.13歳時, 糖尿病性ケトアシドーシスにて発症.第1回目の入院では食事療法のみでコントロールがついたが, その後治療中断により主にケトアシドーシスで6回の入退院を繰り返した.2回目の入院からは退院時にもインスリンが必要になりしだいにその必要量が増加, ところが6回目の入院では減少した.いずれも入院時の尿中C-ペプチドはIDDMレベルであったが退院時にはNIDDMレベルに戻り, 75gブドウ糖負荷時血中CPR反応は保たれていた.HLA TypeはA24 (9), B48, BW52 (5), DR2, DR8 (DRB1 0801 or 03), DQA1 0101 or 02, 0401, DQB1 0501, 0601であり, ICAは陰性であった.以上より本例はケトアシドーシスを繰り返すもののNIDDMと診断され, 日本人のIDDM, NIDDMの病態を考えるうえで興味深い症例と考えられた.

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© 社団法人 日本糖尿病学会
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