糖尿病
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糖原病 (グリコーゲン病) Ia型に合併した糖尿病におけるCS-045の効果
谷川 敬一郎大国 智司加藤 譲
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1994 年 37 巻 4 号 p. 301-306

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抄録

既報の, 糖尿病を合併した糖原病 (グリコーゲン病) Ia型の女性 (39歳) に, 新しい経口糖尿病薬, CS 045 (400mg/日) を投与し, 糖, 脂質代謝に及ぼす影響について検討した.投与前6ヵ月間の平均HbA1cは8.4%であったが, 投与後10週頃より低下する傾向を認め, 投与6ヵ月後のHbA1cは7.0%まで低下した.CS 045投与5ヵ月後の75gブドウ糖負荷テストでは, 投与前と比較して血糖の低下とCペプチド分泌の軽度の増加を認めたが, インスリン分泌には変化を認めなかった.CS 045投与前のEuglycemic clamp法によって, ブドウ糖のmetabolic clearance rateの低下を認め, インスリン抵抗性の存在が示唆された.CS-045の投与はこの病態の改善に有効であった.

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© 社団法人 日本糖尿病学会
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