糖尿病
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肥満型糖尿病女性患者に対するストレスマネージメント併用療法の意義
坂根 直樹吉田 俊秀梅川 常和近藤 元治
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1996 年 39 巻 2 号 p. 97-103

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抄録

肥満型糖尿病女性117名を対象にストレステスト (ストレスチェックリスト, 日常いらだち事尺度) を実施. 異常を示した41名 (35.0%) を任意に2群 [肥満型糖尿病 (ストレス) 群 (19名), ストレスマネージメント (SM) を併用する肥満型糖尿病 (ストレス+SM) 群 (22名)] に分け, 残る76名を肥満型糖尿病 (非ストレス) 群とし, 本療法が, 1) ストレス状態の是正, 2) 体重減少とその後の減量維持, 3) 糖尿病改善に有効であるかどうかを検討した. 治療1年後, 肥満型糖尿病 (ストレス) 群では, 肥満型糖尿病 (非ストレス) 群に比し, 減量効果は少なく, むしろ食事・運動療法自体が更にストレスとなりストレス状態は悪化した. しかし, 肥満型糖尿病 (ストレス+SM) 群では, 減量効果が高まり, 肥満型糖尿病 (非ストレス) 群と同様までに糖尿病コントロール状態も改善した. それゆえ, 本療法は, 一度試みてみる価値のある治療法であると考えられる。

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© 社団法人 日本糖尿病学会
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