糖尿病
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ストレプトゾトシン (STZ)-糖尿病ラットの腎糸球体基底膜陰性荷電粒子に及ぼすエタノールの急性効果
野本 佳子
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1997 年 40 巻 1 号 p. 1-8

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抄録

トレプトゾトシン-糖尿病ラット (STZ-ラット) の腎に及ぼすエタノールの急性効果を明らかにする目的で, (1) control群, (2) 健常ラットにエタノールを投与したEtOH群, (3) STZ群, (4) STZにエタノールを投与したSTZ+EtOH群につき, 主としてクレアチニン・クリアランス (Ccr), 尿アルブミン排泄率 (UAE), 腎糸球体基底膜 (GBM) 外透明層のanionic sites (AS) 数を検討した. その結果, STZ+EtOH群ではSTZ群に比しCcrはより高度に上昇し, UAEも同様により増加した. 両群間で血糖値, 血圧, 体重などに差はみられなかったが, エタノール1回負荷後の血糖値はDay5でSTZ群に比しSTZ+EtOH群でより高い値を示した. AS数はSTZ群で減少したがSTZ+EtOH群では, さらに顕著に減少した. 以上より, エタノールはSTZラットのUAEをより増悪させたが, その原因として血糖値のさらなる上昇とGBMの透過性亢進が関与したと推察される.

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