糖尿病
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慢性肝障害患者における長期的血糖コントロール指標に関する臨床的研究
番度 行弘橘 良哉福岡 賢一登谷 太修田中 延善柳 碩也
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1997 年 40 巻 1 号 p. 17-24

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抄録

病態の安定した慢性肝障害合併入院患者計85名を対象として, 同時期に1日血糖検査 (1日BG), 肝機能採血HbA1c, Glycated albumin (GA), Fructosamine (FRA), 1.5-AGの採血を施行した. 1日BGから算出した平均BG値と各指標間には強い相関 (r=0.60~0.83) を認めた0正常BG群 (食前BG値110mg/dl以下かつ食後BG値160mg/dl以下) と高BG群 (食後BG値200mg/dl以上) で検討すると, HbA1cと1, 5-AGは低値寄りへの, FRAとGAは高値寄りへの偏位を認め, 異常値出現頻度は全体で21~24%であった. また正常BG群において各肝関連因子と各指標 (HbA1c, GA, FRA, 1, 5-AG) との間で最も強い相関を示したのはヘパプラスチンテスト (HPT) であった (おのおのr=-0.4,-0.68, m.59, 0.42). 以上の成績をもとに今回われわれはHPTを用いた各指標の補正式を考案した. 求められた補正値の中で, 特に補正GA値 (=GA+0.124×HPT-12.4) は平均BG値との相関が最も強く, かつ異常値出現頻度は最も低い (12%) ことから, より有用性の高い指標であることが示唆された.

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© 社団法人 日本糖尿病学会
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