糖尿病
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糖尿病ラットにおける腹腔マクロファージの糖化LDL処理能 (第2報)
高血糖持続期間および培養時間との関連
川野 貴弘金内 雅夫土肥 祥子土肥 和紘
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1997 年 40 巻 12 号 p. 783-789

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抄録

正常ラット (C群) およびストレプトゾトシン (STZ) 糖尿病ラットの腹腔マクロファージ (Mφ) を用い, 無処理LDL (N-LDL) と糖化LDL (G-LDL) のMφ内蓄積量およびMφによる分解量を高血糖持続期間および培養時間を変化させて検討した. G-LDLのMφ内蓄積量およびMφによる分解量は, C群, STZ投与5週のラット (DM-5W群), 投与10週 (DM-10W群), および投与15週 (DM-15W群) の4群で, N-LDLに比して有意に高かった. しかし, N-LDLのMφ内蓄積量およびMφによる分解量は4群間に差がなく, G-LDLのMφ内蓄積量およびMφによる分解量も4群間に差がなかった. 一方, DM-5W群でのMφ内蓄積量およびMφによる分解量は, 3時間の培養ではG-LDLとN-LDLに差がなかったが, 6時間以上の培養ではG-LDLがNLDLに比して有意に多かった. 以上より, MφでのG-LDL取り込み活性は, 高血糖の持続期間に影響されず, 培養時間に依存することが示唆される.

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© 社団法人 日本糖尿病学会
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