糖尿病
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腎灌流実験法を用いたレニン分泌動態に関する研究
越智 寛
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1998 年 41 巻 1 号 p. 29-36

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抄録

ラット腎灌流実験法を用い, グルコース, グリベンクラミド, インスリンのレニン分泌に与える直接作用を検討し, 以下の結果を得た.(1) 16.5mMおよび27.5mMグルコース刺激によりレニン分泌量は用量依存的に増加した.(2) 5.5mMグルコース+22mMマンニトール刺激によりレニン分泌量は有意に増加したが, 27.5mMグルコース刺激によるそれよりも有意に低値であった.(3) 27.5mMグルコース刺激によるレニン分泌増加反応は, 1μMプロプラノロール添加によりほぼ完全に抑制された.(4) 2μMグリベンクラミド刺激により有意にレニン分泌量の増加を認めた.(5) 1mU/mlインスリン刺激により有意にレニン分泌量の増加を認めた. 以上より, グルコース, グリベンクラミドおよびインスリンはレニン分泌を直接的に促進するものと考えられ, グルコースによるレニン分泌促進機序として交感神経系の関与が示唆された.

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© 社団法人 日本糖尿病学会
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