糖尿病
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ボグリボースの臨床的効果と食事療法遵守の必要性の検討
糖質摂取量遵守の重要性
小川 晋杉村 和彦福田 元司佐藤 千晴佐藤 徳太郎
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1998 年 41 巻 3 号 p. 171-177

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抄録

当科外来通院患者で糖化ヘモグロビンA1c (HbA1c) が6.8%以上の121名 (男性62名, 女性59名, インスリン依存糖尿病4名, インスリン非依存糖尿病117名) にボグリボース0.6mg3×1を投与, その前後で空腹時血糖 (FPG), 体重, HbA1cを6カ月後まで毎月追跡した. FPGは投与後4カ月より下降, 投与前153から投与後128-38mg/dlとなった. 体重減少もみられたが (投与前58.1, 後56.3-57.5kg), HbA1cは変化しなかった. 治療法別でみてもその効果に差は認められなかった. また食事療法のボグリボースの効果に及ぼす影響について, 糖質の摂取状況により食事療法遵守群 (n=47) と非遵守群 (n=74) に分け, 検討した.遵守群におけるHbA1cは下降した (投与前7.2, 後6.5) が非遵守群では変化しなかった. 以上の変化は体重の変化とは相関しなかった.ボグリボースの効果発現には食事摂取量, 特に糖質摂取量の遵守が重要であると思われた.

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© 社団法人 日本糖尿病学会
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