糖尿病
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米国糖尿病協会新診断基準の検討
日本糖尿病学会基準との比較
丸野 世志子柏原 秀行稲葉 宗通根岸 清彦片山 茂裕
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1999 年 42 巻 1 号 p. 25-28

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抄録

1997年の米国糖尿病学会議において提言された新基準で糖尿病と診断される数と日本糖尿病学会 (JDS) 診断基準で糖尿病型と診断される数を, 健康群622人と外来受診群379人で比較検討した.健診群ではJDS診断基準で糖尿病型と診断された28例のうち, 新基準の空腹時血糖 (FPG) のみで診断した場合, FPGが126mg/dl未満を示し, かつ75g経口ブドウ糖負荷試験 (OGTT) 後2時間血糖値 (2hPG) が200mg/dl以上を示す11例が除外された.外来受診群では新基準のFPGのみの診断で8例が新たに糖尿病と診断されたが, JDS基準で糖尿病型と診断したうち51例が除外された.新基準でFPGを引き下げてもJDS診断基準で非糖尿病型と診断されたものを新基準で糖尿病と診断する率は2.8%と非常に少なかったが, 新基準のFPGのみで診断した場合はJDS基準で糖尿病型と診断されたものが含まれない場合が50%もあり, 75g OGTTを行う必要があると思われる.

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© 社団法人 日本糖尿病学会
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