糖尿病
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インスリン非依存型糖尿病の発症要因に関する疫学的検討
北海道2農村における前向き疫学調査成績より (端野町, 壮瞥町研究)
近藤 進斉藤 重幸高木 覚田中 繁道島本 和明
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1999 年 42 巻 1 号 p. 35-42

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抄録

77年より北海道2農村にて継続中の前向き循環器疫学研究において, 一般住民1, 996名を対象として研究開始時とその8年後にブドウ糖負荷試験を施行し, 8年間に糖尿病を発症した群 (進展群) としからざる群 (非進展群) の間での比較を行った. 8年間での進展群は107例で非進展群は, 1, 781例であり, 人・年法での発症率は7.48/1,000人・年であった. 糖尿病発症に関わる身体的諸量の比較では年齢, 肥満度, 皮下脂肪厚, 血圧で進展群が有意に高値をとり, 血液検査では, ブドウ糖負荷試験の負荷前, 60分後, 120分後の血漿ブドウ糖濃度, β-リポ蛋白, トリグリセライドが進展群で有意に高値であった. 糖尿病進展に関する多重ロジスティック解析においては, 年齢, 血圧値, 肥満度, 血漿ブドウ糖濃度が採択された. 以上より糖尿病発症に加齢, 血圧, 肥満等の関与が推察され, 今後の糖尿病予防上の指標となると考えられる.

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© 社団法人 日本糖尿病学会
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