糖尿病
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バセドウ病の再発と尋常性白斑とともに発症した抗GAD抗体陽性糖尿病の1例
川地 慎一小川 徹夏目 佳幸棚橋 忍
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1999 年 42 巻 1 号 p. 49-54

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抄録

症例は43歳, 女生. 1972年 (18歳) バセドウ病発症. 抗甲状腺剤治療で効果不十分のため1975年甲状腺亜全摘出術を施行された. 1995年10月より手背に白斑が出現するようになった. 1996年8月より6ヵ月間で体重が53kgから39kgへ減少.1996年12月より口渇, 多飲, 多尿を認めた. 1997年1月, 動悸を自覚し当科を受診.随時血糖値371mg/dl, 代謝性アシドーシス, ケトン体陽性を認め糖尿病性ケトアシドーシスの診断で入院となった. 血清FT3, FT4値の上昇, TSH値の低下を認め, 抗TSHレセプター抗体陽性であった. 抗GAD抗体を認め, バセドウ病の再発と尋常性白斑を合併した抗GAD抗体陽性糖尿病と考えられた.本症例のバセドウ病, 尋常性白斑および抗GAD抗体陽性糖尿病の発症は, 何らかの共通した免疫異常を基盤としたものと考えられた.

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© 社団法人 日本糖尿病学会
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