糖尿病
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“むちゃ喰い” を繰り返すインスリン依存型糖尿病女性患者の心理的身体的特徴
瀧井 正人小牧 元内潟 安子佐藤 明子岩本 安彦久保 千春
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キーワード: むちゃ喰い, 摂食障, DSM-IV, IDDM, HbA1c
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1999 年 42 巻 2 号 p. 135-141

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抄録

38例の “むちゃ喰い” を繰り返すインスリン依存型糖尿病 (lDDM) 女性患者を, Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, Fourth Edition (DSM-IV) の神経性大食症の診断基準を満たす患者群 (DM+BM, n=23) および, 満たすには到らない患者群 (DM+NOS, n=15) に分類し, これらの両群および以下の3つの対照群との間で, 心理的身体的諸要因についての比較を行った. 対照群二摂食障害を伴わないlDDM患者群 (DM+ED (-)), 非糖尿病の神経性大食症患者群 (BN), および正常者群 (NORMAL). 摂食障害に関する精神病理・うつ状態・不安状態, HbA1cのレベル, 糖尿病性網膜症・神経障害の頻度において, DM十BNは最も不良であり, DM+ED (-) は最も良好, DM+NOSは両者の中間に位置した. また, DM+BNはBNと同様の著しい精神病理のパターンを示す一方, DM+ED (-) はNORMALと同様に問題が少なかった.“むちゃ喰い” を繰り返すlDDM女性患者を, DSM-lVにより神経性大食症とそうでないものに分類することは, 彼女らの心理的身体的重症度を明らかにする上で有効であり, 治療に役立つものと思われる.

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© 社団法人 日本糖尿病学会
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