糖尿病
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治療によりインスリン初期分泌正常化を認めた再発性清涼飲料水ケトーシスの1例
二田 哲博野見 山理久浅野 喬
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2000 年 43 巻 5 号 p. 393-396

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抄録

症例は27歳男性. 16歳時, コーラの多飲を契機にケトアシドーシスで糖尿病発症. 初回入院時体重100.5kg, 身長176cm, 空腹時血糖516mg/dl, 血中総ケトン体13, 164μmol/l, 食事療法と15日間のインスリン使用により, 退院時体重84kgとなり, 75gOGTTにてインスリン分泌を含め血糖値は正常化した, 22歳より体重増力口を伴うインスリン抵抗性の増悪を認めたが, インスリン分泌の低下はなかった. 27歳時体重122kgで空腹時血糖347mg/dl, 尿中ケトン体 (3+) にて再入院, 食事療法による体重減量と13日間のインスリン使用後, 再びインスリン分泌を含め血糖値の正常化を認めた. 本症例はインスリン分泌が比較的保たれていたにもかかわらず, 高度肥満によるインスリン抵抗性と大量の清涼飲料水による過大な負荷により糖尿病性ケトアシドーシスが発症したと思われ, それらの負荷の軽減によりインスリン分泌が改善したものと考えられる.

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© 社団法人 日本糖尿病学会
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