糖尿病
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2型糖尿病患者の頚動脈肥厚とCD36発現による末梢血単球活性化の検討
清野 弘明渡辺 裕哉武藤 元北川 昌之山崎 俊朗熱海 眞希子菊池 宏明阿部 隆三
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2001 年 44 巻 4 号 p. 309-314

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抄録

2型糖尿病患者のCD36発現による末梢血単球の活性化状態により, 頚動脈の動脈硬化に差があるのか否かを解析した. CD36の発現状態はflow cytometryを用いてヒストグラムにより解析した, 106例の2型糖尿病患者のCD36のヒストグラムは3群に分類されることが解った. この3群にて, 活性化の弱い群を1群, 1群より活性化している細胞集団を有する群をII群, II群より活性化の強い細胞集団を有する群をIII群とし, 頚動脈のlntima-Media-Thickness (IMT) を比較したところ, 3群に有意差は認めなかった. 3群でplaqueを有する割合を比較検討したところ, 1群では4396, H群では6396, III群では9296で有意 (p<0.05) に, CD36発現による単球の活性化の強い群でPlaqueの有病率が高値であった.

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© 社団法人 日本糖尿病学会
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