糖尿病
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Entnrobacter agglomeransによる右細菌性眼内炎を合併した2型糖尿病の1例
岩城 祥樹田口 裕久角 誠二郎尾崎 浩史呉 昌彦更級 元渡部 俊哉桂 善也根本 洋子則武 昌之松岡 健
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キーワード: 糖尿, 眼内炎
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2002 年 45 巻 4 号 p. 231-235

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抄録

症例は73歳男性. 主訴は右眼球腫脹, 発熱. 1999年7月17日より嘔気, 嘔吐出現, 食欲低下し臥床していた. その後夜間に転倒, 皮膚の擦過傷を含めた外傷は認めなかったが食欲低下が改善しないため近医に入院となった. 入院後右眼球腫脹出現, その後発熱・症状増悪のため7月28日に当院に転院となった. 当院入院までの間, 中心静脈カテーテルは留置されていなかった. 入院時より右眼球発赤・腫脹強く入院時検査所見は白血球数9, 200/μl, 血小板数5.9万/μl, 血清CRP値16.1mg/dl, 空腹時血糖値190mg/dl, HbA1c値9.496と血糖コントロール不良であり, preDICの状態であった. CFPM4g/day, CLDM1, 200mg/dayを開始したところ, 第7病日には血小板数13.8万/μl, 血清CRP値4.8mg/dlと改善傾向を認めたが, 眼球内の膿瘍形成を認めたため, 第10病日に右眼球摘出術を施行, 摘出眼硝子体液の培養からEnterobacter agglomeransを検出した. 右眼球摘出術後炎症所見は改善し, 外来通院治療となった. 眼内炎は眼科手術後, 敗血症, 中心静脈栄養管理などに伴う報告はあるものの本症例では感染経路は不明であった. Enterbacter agglomeransを起因菌とする眼内炎の報告は本例が最初である.

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© 社団法人 日本糖尿病学会
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