糖尿病
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ペン型インスリン製剤の簡便な混和方法を求めて
大谷 哲平三浦 次郎後藤 康二
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2002 年 45 巻 4 号 p. 263-267

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抄録

[目的] カートリッジ製剤N注 (300単位) の混和方法および混和回数によって, 混和に差がないかについて検討を行った.[方法] 臨床で使用するのと同様の方法で, 1日1回10単位注射液を出す作業を20日間繰り返し, バイアルに残った液の濃度を測定した. 混和方法は, 手首を使って左右又は上下に振る, 扇状に振る, 上下反転, 肘を支点に180度上下 (メーカー推奨), 手首を使わず左右に静かに動かすの6種で, 各々5, 10, 15往復を3本ずつ, さらに3種の静置各3本を加え, 合計63本について実験を行った.[結果] 手首を使って素早く振る様な加速のつく方法では5回以上, メーカー推奨の方法では10回以上で完全に混和された. しかし静置および, 左右に静かに動かす方法では, 治療に影響が出るほどの誤差が出た.[結論] ペンを素早く5回以上振るだけで, インスリンを完全に混和できることがわかった. このようなことを指導することで, より良い血糖コントロールにつながると考える.

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© 社団法人 日本糖尿病学会
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