糖尿病
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治療後有痛性末梢神経障害に経皮的電気刺激 (TENS) 治療が奏効した2型糖尿病の1例
渡邉 一臣石崎 直人井上 衛矢野 忠山村 義治
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2002 年 45 巻 7 号 p. 483-488

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抄録

症例は52歳男性. 40歳頃尿糖陽性を指摘され1996年には糖尿病と診断されていたが放置していた. 1998年9月, 近医にてインスリン注射および経口血糖降下剤による治療が開始された時期より背部を中心に神経痛様の疼痛が出現し, 消炎鎮痛薬を使用するも症状の改善を認めなかった. さらに2カ月後には両側の下肢痛も出現し次第に増悪したため1999年4月に当科に入院となった. 入院時より行われたARI, ビタミンB12, NSAID, Mexiletineなどの投薬は無効であったため疼痛局所および四肢末梢の経穴部へのTENS治療を試みたところ, 治療開始後から疼痛強度および疼痛領域に改善を認め, TENS治療開始15日目 (治療回数計9回) で退院となった.

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© 社団法人 日本糖尿病学会
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