糖尿病
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糖尿病神経障害の自覚症状と神経機能の検査成績および診断精度との関連: 直接面接法による検討
石黒 友康伊藤 沙織山田 正道
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2002 年 45 巻 9 号 p. 695-698

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抄録

糖尿病神経障害 (以下DN) における自覚症状の出現頻度を直接面接により聴取し, DNにおける自覚症状の臨床的意義を検討した. 2型糖尿病患者81例を対象に10項目の自覚症状を聴取し, その出現頻度と他覚検査異常により診断したDNとの関連を調査した. 自覚症状の頻度はしびれ, 下肢の冷感, こむら返りがそれぞれ15例と高頻度であった. 他覚的検査と自覚症状の関連を検討すると, 両者いずれの項目も関連を示さず, 他覚的検査異常により診断したDNと自覚症状の関連も同様に認めず, 本検討では自覚症状と他覚的検査異常の出現時期は一致しなかった. したがってDNの診断は, 自覚症状の聴取は無視できないが, まず他覚的検査を実施することが重要と考えられた.

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© 社団法人 日本糖尿病学会
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