糖尿病
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塩酸メトホルミンにて舌に固定薬疹を呈した2型糖尿病の1症例
池原 久朝黒田 祥二森田 秀樹寺西 哲也大西 裕坂口 一彦阪本 哲一藤澤 貴史前田 光雄
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2003 年 46 巻 7 号 p. 523-526

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抄録

症例は60歳の女性. 労作時の前胸部痛を主訴に当科受診し入院となった. 虚血性心疾患を示唆する異常所見は得られなかったが, BMI 27.5kgm2, 空腹時血糖292mg/dl, HbA1c 10.4%, 空腹時血中CPR 4.0ngmlであり, 肥満2型糖尿病と診断した. インスリン抵抗性が主体と考えられたので塩酸メトホルミン750mg dayの投与を開始した. 投与後, 血糖コントロールは改善したが, 投与6日目より舌に違和感を伴う境界明瞭な皮疹の出現を認めた. 臨床経過より塩酸メトホルミンによる薬疹と考え服用を中止し, すみやかに舌病変の改善を認めた. 患者の同意の下, 250mg dayの少量より再投与を行い, 同部位に舌病変の再現を認め塩酸メトホルミンによる固定薬疹と診断した, リンパ球幼若化試験は陰性であった. 塩酸メトホルミンによる舌病変の報告はなく, 本症例が初めてと考えられたので報告する.

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© 社団法人 日本糖尿病学会
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