糖尿病
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特発性血小板減少性紫斑病に合併した劇症1型糖尿病の1例
山本 幸宏島田 朗大久保 佳昭金澤 寧彦鴫原 寿一栗谷 川紅子猿田 享男
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2004 年 47 巻 10 号 p. 815-818

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抄録

症例は54歳, 男性. 1985年に特発性血小板減少性紫斑病と診断され, プレドニゾロン内服にて加療を受けていた. 2001年9月9日より発熱, 12日より口渇, 多飲, 多尿を自覚し, 2日間で7kgの体重減少を認めたため, 15日に船橋総合病院を受診. 随時血糖563mg/dl, 尿ケトン3+, pH7.230と糖尿病性ケトアシドーシスであったが, HbA1cは6.0% と低く, 内因性インスリン分泌の枯渇を認めたことから, 劇症1型糖尿病と診断された. 軽快退院後, 10月に慶應義塾大学病院紹介となり, GAD抗体, IA-2抗体, 抗サイログロブリン抗体, 抗TPO抗体を測定したところいずれも陰性であった. 本症例は特発性血小板減少性紫斑病と合併しており, 自己免疫が関与している可能性も考えられた. このような合併例の報告はなく, 劇症1型糖尿病の成因を解明する上で今後の症例蓄積が重要と考え, 報告する.

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© 社団法人 日本糖尿病学会
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