糖尿病
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Pulse wave velocity (PWV) に及ぼすグリメピリドの効果
多田 久也
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2004 年 47 巻 6 号 p. 465-468

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抄録

Pulse wave velocity (baPWV) に及ぼすグリメピリドの効果を検討した. 対象は1年以上同量のグリベンクラミドを内服している2型糖尿病38例で, そのうち20例はそのままの治療を継続し (対照群), 18例はグリベンクラミドからグリメピリドに変更した (グリメピリド群).検討開始時 (0M), 6カ月後 (6M), 12カ月後G2M) にBMI, 血圧, 脈拍数, HbA1c, 総コレステロール, HDL-コレステロール, 中性脂肪, HOMAモデルインスリン抵抗性指数 (HOMA-IR), baPWV, ankle-brachial pressure index (APDを測定した. 検討期間中, BMI, 血圧, 脈拍数, HbA1c, 血中脂質, APIはいずれの群においても有意な変動はなく, 2群間にも有意差はみられなかった. グリメピリド群において, 12MにHOMA-IRの改善が認められたが, 対照群では変化がみられなかった. baPWVは, 対照群では変化がみられなかったが, グリメピリド群では12Mに有意に低下し, 対照群に比し低値を示した. 以上より, グリメピリドはインスリン抵抗性改善作用を介してbaPWVを改善させることが示唆された.

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© 社団法人 日本糖尿病学会
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