糖尿病
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空腹時血中Cペプチドを用いたインスリン抵抗性指標の検討
大野 敦植木 彬夫齋藤 由華旭 暢照稲村 恒明佐藤 知也小田原 雅人
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2004 年 47 巻 7 号 p. 515-520

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抄録

インスリン未使用の2型糖尿病入院患者127名において, 退院前空腹時に血中Cペプチド (FCPR) と血中インスリン (FIRI) を同時に測定した (回帰直線: FCPR=FIRI×0.194+132). インスリン使用患者でも利用可能なFCPRを用いたインスリン抵抗性指標 (CPR-IR) を求めるため, これがHOMA-IRと一致すると仮定した場合のCPR-IR (1) =FPG×FCPR÷217.3と, 上記回帰直線から導いたCPR-IR (2) =FPG× (FCPR-132) ÷78.6を提案した. CPR-IR (2) はCPR-IR (1) に比べHOMA-IRとの相関が良好であった. そこでインスリン療法中の2型糖尿病入院患者91名の退院前FPGとFCPRを用いて, 先の2指標のインスリン抵抗性関連指標との関係を検討したところ, 過去最大, 糖尿病指摘時および退院時の各BMI, 尿中CPR, FCPR, 尿酸はCPR-IR (2) との相関が有意でかつより強かった. したがってインスリン療法中の2型糖尿病患者において, 糖毒性の軽減した状況でのFPG× (FCPR-132) ÷78.6は, インスリン抵抗性の1つの目安となり得ることが示唆された.

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© 社団法人 日本糖尿病学会
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