糖尿病
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80年代と90年代に初診した15歳未満発見糖尿病患者の合併症頻度の比較
奥平 真紀内潟 安子大谷 敏嘉高池 浩子大澤 真里横山 宏樹岩本 安彦
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2004 年 47 巻 7 号 p. 521-526

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抄録

小児期発症糖尿病患者の合併症頻度を, 病型及び初診年によるcasecontrolstudyにて比較した. 対象は15歳未満発見2型糖尿病患者のうち80年代 (1980~1988年) 初診群42名, 90年代 (1989~1998年) 初診群42名であり, 各々1988年, 1998年に網膜症及び腎症の断面調査を施行し, 糖尿病発症発見年齢と断面調査時の罹病期間を一致させた1型糖尿病患者 (80年代初診群104名, 90年代初診群91名) と比較した. いずれの年代でも単純網膜症は1型の方に多く, 増殖網膜症は2型の方が多い傾向にあった. 両型とも増殖網膜症及び腎症の頻度は時代が下るとともにむしろ増加している傾向にあったが, 1型の単純網膜症頻度だけは有意に低下していた (p<0.005). また90年代初診2型群の約半数例に治療中断歴があり, これらの患者に特に高率に合併症が認められた

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© 社団法人 日本糖尿病学会
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