京都大学名誉教授
2017 年 69 巻 3 号 p. 170-185
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1890年代からのアメリカ公立図書館は図書館数の増大とサービスの拡大の時代とされる。 利用者にとって最大の変化は開架制の導入である。本稿は開架制導入にいたる前史を取り上げる。そこではボストン公立図書館の開架制への姿勢,および1876年以降のアメリカ図書館協会や『ライブラリー・ジャーナル』での意見表明を分析し,公立図書館での開架制の先駆的事例はあるものの,1890年以前の公立図書館は開架制に無関心あるいは否定的であったことを実証している。
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