図書館界
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学校図書館はどのように称されているか:
学校図書館の呼称と機能の認識
米谷 優子
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キーワード: 学校図書館-日本
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2019 年 71 巻 1 号 p. 16-35

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抄録

 学校図書館は,児童文庫等と呼ばれていた過去から,戦後には「学校図書館」と呼ばれるようになってきた。しかし,現在でもなお公的文書で「図書室」の語も散見される。本研究では,学校図書館の呼称の用いられ方の現状を,教育施設,図書館,及び建築の各視点から検討し,呼称と機能の認識について考察した。呼称の相違は,学校図書館の機能の捉え方・認識の差を反映している。「専門」の「人」がいる「図書館」として認識されその機能が強化されるよう,「学校図書館」の語を徹底することが必要である。

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© (C) 2019 日本図書館研究会
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