抄録
乾燥品の含水度測定にはアブデルハルデン法、カールフィッシャー法、気相圧法があり、中でもアブデルハルデン法が広く用いられている。我々は同一の方法によつた含水度測定値が屡々再現性がなかつたり、他研究所の成績と一致しなかつたことなどを経験している。今回は当研究所の施設におけるアブデルハルデン法による含水度測定について、同一ロツトの乾燥痘苗を用い、二、三の吟味を行つた。先づ、測定値に及ぼす外的条件の影響をみるため、年間を通じて3時期に分けて測定した。次に、2名の測定者による測定値の比較を2時期に行つた。