当院屋上ヘリポートの夜間使用により搬入治療された心不全合併肝腫瘍の１例

高畑 彩子; 小山 茂; 藤澤 信隆; 小宮山 浩大; 清水 忠典

doi:10.34610/tousho.1.0_10

高畑彩子, 小山茂, 藤澤信隆, 小宮山浩大, 清水忠典

著者情報

キーワード: 肝腫瘍, 心不全, 緊急搬送

ジャーナルオープンアクセス

2009 年 1 巻 p. 10-17

DOI https://doi.org/10.34610/tousho.1.0_10

詳細

抄録

　集学的治療にて救命した心不全合併肝腫瘍の症例を経験した.82歳女性で感冒様症状に続く発熱にて前医を受診した.CTに肝尾状葉に腫瘍を指摘され,抗菌薬による治療を開始されたが,心不全を合併したため救急ヘリコプター搬送を要請された.待機中に血圧低下や意識障害が出現したため緊急に屋上ヘリポートを夜間使用して収容した.抗菌薬継続下心不全の治療を先行させ,経皮的腫瘍ドレナージを施行し状態が改善した.冠動脈治療を追加し軽快退院となった.

責任著者(Corresponding author)

J-STAGEへの登録はこちら（無料）