日本毒性学会学術年会
第39回日本毒性学会学術年会
セッションID: P-165
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マウスにおけるclofibrate誘発性肝細胞肥大の画像解析
*浅岡 由次井村 奈緒子才 貴史冨樫 裕子宮本 庸平
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抄録
【目的】肝細胞肥大とは、薬物代謝酵素などの増加によって肝細胞容積が増加し、肝臓重量が増加する変化である。肝細胞肥大は、一般的に病理組織学的に評価されるため、その精度や感度は観察者の技量によるところが大きい。本研究では、肝細胞肥大を誘発するclofibrateを投与したマウス肝臓について、画像解析による肝細胞肥大の定量評価法について検討した。
【方法】雄7週齢のCrlj:CD1(ICR)マウスに200, 400, 800 mg/kg/dayのclofibrateを5日間反復経口投与し、肝臓重量の測定、H.E.染色標本の病理組織学的観察および画像解析を実施した。画像解析では、H.E.染色標本をデジタルスライドスキャナー(NanoZoomer C9600, 浜松ホトニクス)でデジタル化して、5枚/動物の組織画像(×200)を採取した後、組織画像中における個々の肝細胞を画像解析ソフト(Definiens Developer XD, Definiens AG)で認識させて、各動物の平均肝細胞面積を算出した。
【結果およびまとめ】肝臓重量は400, 800 mg/kg/day投与群で溶媒対照群と比較してそれぞれ約20%、35%増加し、病理組織学的観察において、軽度な小葉中心性肝細胞肥大が400, 800 mg/kg/day投与群でそれぞれ1/5、3/5例にみられた。また、画像解析において、平均肝細胞面積が400, 800 mg/kg/day投与群で溶媒対照群と比較してそれぞれ約10%、20%増加した。従って、本画像解析法によりマウスおけるclofibrate誘発性肝細胞肥大を定量的に評価できることが示された。
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© 2012 日本毒性学会
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