日本毒性学会学術年会
第41回日本毒性学会学術年会
セッションID: W7-4
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ワークショップ 7 医薬品の生殖発生毒性評価のためのパラダイムシフト
ゼブラフィッシュによる医薬品の生殖発生毒性評価
田中 利男*西村 有平島田 康人梅本 紀子
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抄録

国際的な臨床第二相における危機的状況の原因が薬効と毒性にあることに対して、米国NIHは2011年10月に、全世界にインパクトを与えた創薬戦略としての定量的システムズ薬理学(Quantitative and Systems Pharmacology)白書を報告しました。一方、ゼブラフィッシュのゲノムはヒトと約80%の相同性があり、遺伝子操作やゲノム編集が容易で、臓器形成が著しく早く多産であり、動物愛顧との調和性が高いことから、欧米では早くから活用されています。さらに、96穴プレートで、1mg以下の各化合物によりin vivoにおける薬効と毒性の大規模スクリーニングが可能な新しいヒト疾患モデル動物であり、欧米では広く活用され、今後我が国でもガイドラインに採用される予定です。さらに我々は、定量的ライブイメージングを実現するために、数多くの色素欠損ラインや細胞特異的蛍光蛋白トランスジェニックゼブラフィッシュの交配を繰り返し、各ヒト疾患モデルのライブin vivoイメージング用ゼブラフィッシュ(MieKomachiシリーズ)を創成しております。一方トランスジェニックゼブラフィッシュでカバーできない生体内細胞ライブin vivoイメージング用プローブ(ZMシリーズ)を多数創製し、各毒性イメージングに活用しています。これらの基盤技術をさらに強化して、オミックスデータに対応できるフェノームデータベースを構築するため、ライブin vivoイメージングをコアに可視化、自動化、高速化、定量化、高度化、高密度化等の実現を目指しています。このようなゼブラフィッシュによるシステムズ薬理学(Zebrafish-based Quantitative and Systems Pharmacology;ZQSP)の生殖発生毒性学への応用によるパラダイムシフトについてご報告いたします。

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© 2014 日本毒性学会
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