日本毒性学会学術年会
第49回日本毒性学会学術年会
セッションID: S9-3
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シンポジウム9
ヒト免疫細胞による抗体医薬品のサイトカイン放出リスクの評価と作用機序の検討
*伊藤 志保
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抄録

サイトカイン放出症候群は抗体医薬品の投与によって生じる代表的な副作用であるが、新規抗体医薬品の開発中断や遅延につながる可能性もあり、患者における発症リスクの回避や低減は重要な課題である。サイトカイン放出症候群のリスク評価において、動物を用いる評価では標的やFcγR発現がヒトと異なることからリスクの予測が困難であると考えられ、ヒトの末梢血単核細胞又は全血を用いるサイトカインリリースアッセイが汎用されている。

本発表では、当社の抗体医薬品の臨床試験でサイトカイン上昇が認められた事例を取り上げ、非臨床でのヒト末梢血単核細胞及び全血を用いたリスク評価や作用機序の検討に関する取り組みを紹介する。

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